ライン川音の絵本 Rheinbilder live 2018
ライン川とドイツロマンティック・ラインをめぐる音楽と文学のメドレー
ライン川とドイツロマンティック・ラインをめぐる音楽と文学のメドレー
ライン川とドイツロマンティック・ラインをめぐる音楽と文学のメドレー
2018年に行った「ライン川音の絵本」のアーカイブ動画です。3時間半を超える超大作で、100名以上の出演者・スタッフで作り上げた、ライン川をめぐる歴史を音楽と文学で表現した作品です。どうぞご覧ください。
この公演は芸術家たちが舞台上で演奏して、すぐに舞台を降りるような型どおりの音楽会ではなく、ライン・ロマンティックというテーマに相応しいアプローチを実践しつつ、さまざまなジャンルの相互作用を提供する。音楽と文学とはしばしば、私たちの文化活動において別々のものとして扱われるのだが、ロマン主義においてそれらは詩的な一体としてみなされる。ロマン主義の芸術思想家フリードリヒ・シュレーゲル(1772-1829)はこう書いている。「ロマン主義派の詩は普遍的であり、それはあらゆる異なるジャンルを再び結束させる現象である。」―と。
音楽、言語、舞踊、そして絵画をひとつに溶け合わせることは、ライン・ロマンティックを舞台芸術として表現するための必要条件と言えるだろう。そのコンセプトの実現のため、ライン川、アルプス、城や町などといったライン川沿いのヨーロッパ特有の風景を舞台と照明技術によって視聴覚的に表現し、詩の朗読・演技、そしてクラシック音楽と織り交ぜて表現したいと思う。
クラウス・フランケ(脚本・演出・制作・ピアノ)
第1部(約80分)
-第1幕-
第1場「ローレライ」 Von Wassernixen und der Loreley
ライン川伝説「ローレライ」。ローレライという金髪の長い髪を梳かす美しい女性が座っているとされるライン川岸の岩。ライン川ロマン主義の代表であるローレライ。語り継がれてきた伝説を、クレメンス・ブレンターノの詩「バッハラッハの村で」に作曲されたオリジナルメロドラマ(朗読・ピアノ四重奏・ダンス)初演とともに、ローレライの本当の真実を探る。
第2場「ライン川の源流」 ”Ad Fontes”Zu den Quellen des Rheins
ライン川の源流へ行きたい!先人たちも思いを馳せた源流へ!そこは人々の憧れる遠くの世界。けれど懐かしい故郷であり、姉妹・家族・愛を感じるところ。しかし、源流へ行くと山頂の主ぬしが、湖の清らかな水の妖精を力強く励ましていた、お前たち潔く山を落ちてゆき、谷を流れ、ライン川となって、大海へ注ぐのじゃ!と。人の心は自然に帰化し安らぐ。
-第2幕-
第1場「革命」 Französische Revolution 大きな出来事を巡る小さな演劇
第2場「ギロチン」
ハイネの二つの心を案じるかのように登場するミス・バゲッティーとミス・ポテイティー。フランスとドイツの象徴。
ライン川の西と東で古代から領土をめぐる争いばかりを重ねて来た。争いは滑稽なことばかり。
もともとは多民族が暮らしていた「民族のるつぼ」がライン川の特徴。
第2部(約60分)
-第3幕-
第1場「カロリーネ・フォン・ギュンデローデ」 Karoline von Günderrode
女性作家は当時世に出ることはなかった。カロリーネフォンギュンデローデ、非凡な才能を持った詩人。現在も知られずひっそりとたたずむカロリーネの墓。その墓はライン川のほとりにある。墓石には「この土地すら私には故郷となりえなかった」と。いま墓石の前に立つ。そこはかつて友人ベッティーナが立った場所。カロリーネの心情を手紙で明かす。
『出演者』
東江 貴子/クラウスフランケ(脚本・演出・制作・ピアノ)
宮平 真希子(ソプラノ)、仲本 博貴(バリトン)
役者:津波 竜斗、大屋 亜梨須、岩田 勇人、川上 真輝、島仲 涼花、久場 まさや、安仁屋 舜、宇座 徳人、村人エキストラ : 琉球大学学生17人 /Contemporary Dance : Dance Art Studio FIES
『演奏者』
金城 由希子(ヴァイオリン)、金城 由希子(ヴァイオリン)、上原 玲未(チェロ)、金城 まみ子(フルート)、釜村 僚一(作曲)、宮城 浩信(金管ブラスバンド指導)、金城 智子/SHO(Contemporary Dance)、西平 華彩(小太鼓)、野原 樹子(沖縄・名護ジュニアコーラス指導)、沖縄・名護ジュニアコーラス
ギターバンド : Adamaz(中尾雅史、安部ありか、和久井カツヒデ、三原朋子)
金管ブラスバンド : ブラスアンサンブル・マイセン(宮城浩信、仲宗根朝哉、渡名喜力、宮里安紗美、神谷菜月)
詩の朗読
Prof. Dr. Helmut Brall-Tuchel ドイツ デュッセルドルフ ハインリッヒ・ハイネ大学 教授
Prof. Andreas Riessland 名古屋南山大学教授
Dr.Manuela Sato-Prinz (ドイツ学術交流会特任講師)
舞台監督:上野泰孝
演出補佐・アクティング コーチ : 出口裕子
ドキュメンタリー映画 : ダニエル・ロペス
大道具 : 新垣弘志 /照明: 棚原栄作 /音響 : 小越友也 /映像: 小松橋人
サウンドデザイン : BOON、古堅誠、笠木理恵、赤嶺希尚
舞台美術 : Titus Spree、新垣弘志
イラストデザイン : Chiara Ciccarello
フライヤーデザイン : Oriental Witch Co /ストーリーボード : 宮里優花
衣装提供 : 喜納留美子 /衣装製作 : 仲宗根幸子
衣装デザイン・製作 : 福地あゆみ、沖縄専門学校インターナショナルデザインアカデミーIDA ファッション科 2 年 デザインコース 石川千春、下地美桜、砂川安梨、津波古未来
ヘアメイク : 仲間幹子、大城紗里衣 /裏方サポート : 琉球大学学生とボランティア
舞台プロジェクト事務局 : 大城優子、糸数奈央子、中林晶子
RHEINBILDER実行委員会 : 神谷乗仁(委員長)、Till Weber(副委員長)、比嘉千春、比嘉多佳子、早川忠光、フック尚美、安富祖久美子
制作:クラウス フランケ、東江貴子、小越友也
主催:RHEINBILDER実行委員会、宜野座村文化のまちづくり事業実行委員会
「特別感謝」
DAADドイツ学術交流会
大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館
一般財団法人 山岡記念財団
宜野座村、宜野座村文化センターがらまんホール
沖縄ドイツ協会
りゅうぎん国際化振興財団
国立大学法人 琉球大学
沖縄専門学校インターナショナルデザインアカデミーファッション科IDA
ギャラリー