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三味線三昧!~今日から貴方も三味線“通”~in沖縄

三味線三昧!~今日から貴方も三味線“通”~in沖縄

大陸→沖縄→日本…「文化は人の手から手へ」。
琉球で三線として形を変え、琉球文化を創り支えてきた三弦楽器は16世紀、織田信長、豊臣秀吉の時代に交易・文化の玄関口・堺に流入。さらに淡路、阿波へと渡り、人形浄瑠璃や阿波踊りに欠かせない楽器として定着しました。
本公演は、一般財団法人地域創造の助成を受けて、沖縄・大阪・徳島、3カ所の公共ホールが連携し、三味線を様々な角度からご紹介するコンサート。

見た目は一見同じでも、用途や地域性に応じて様々な“顔”を持つ三味線。ジャンルが異なると、音色はもちろん、材料や構造、構え方や弾き方さえ大きく異なる、実に個性的な楽器なのです。
今回は、普段は同時に顔を合わせることのない数々の三味線が、時空を超えて沖縄・宜野座村に大集合しました。

公演前日には、無料で受講できる津軽三味線体験ワークショップを実施。主に村内三線教室に通う方々が参加され、皆さん初めて触れる津軽三味線を楽しみながら、講師のあんみ通のお二人とも交流を深めてらっしゃいました。

そして、公演当日。人形浄瑠璃を支える義太夫三味線、青森県の津軽地方に伝わる津軽三味線、歌舞伎と共に伝承されてきた長唄三味線、そして、中国から琉球に伝わった三線…。
それぞれの演奏を味わった後は、四種の三味線による合奏が披露されました。司会の解説では、三味線の歴史や構造の違いなどが分かりやすく説明され、会場にいらっしゃったお客様は納得の表情。

また、ロビーでは国内のみならず海外の三味線まで展示されており、皆さん興味深そうに顔を近づけて楽器をご覧になっておられました。

沖縄の三線は全国の三味線のルーツと言われており、ここ宜野座村でこのような催し物が開催できたことは非常に意義深く感じられます。

公演終了後のアンケートには「沖縄の三味線の素晴らしさを改めて誇りに感じた」という感想がありました。自身が生まれ育った場所の魅力は往々にして気づかないことが多々ありますが、他の土地の文化に触れることで新たな知見を得られることはあるはずです。是非、がらまんホールではこのような機会を提供できるよう、多種多様な文化芸術を今後ともお届けしたいと思っています。

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三味線三昧!~今日から貴方も三味線“通”~in沖縄

<日にち>2022年12月11日(日)

<時間>14:00開演(13:30開場)

<場所>宜野座村文化センターがらまんホール

<料金>一般2,500円 / 学生1,500円(当日500円増し)
※全席自由
※学生=小学生~大学生・専門学校他、各種学生

<主催>宜野座村文化のまちづくり事業実行委員会

<助成>一般財団法人地域創造

<企画協力>古典空間

●義太夫三味線
大阪、 徳島・淡路を中心に各地に根付いた人形浄瑠璃を支える太棹の三味線。
物語の語り手・太夫と共に物語を伝える役割の三味線。 力強い低音から哀愁に満ちた音色まで幅広い表現が持ち味。
<出演>鶴澤津賀榮(義太夫三味線) 鶴澤賀寿(義太夫三味線) 竹本越若(浄瑠璃)

●津軽三味線
青森県の津軽地方に伝わり、明治初期に成立したと言われる三味線。 本来は民謡の伴奏に用いられたが、近年は唄を伴わない三味線だけの即興演奏による若い演奏家の活躍が注目を集めている。
<出演>あんみ通(安仲由佳、金田一公美)

●長唄三味線
江戸に伝わり、 歌舞伎と共に伝承されてきた長唄を支える細棹の三味線。 舞踊の伴奏や、情景描写や心理描写など効果音・BGMを担当し芝居を彩っている。 軽快で華やかな音色が特徴。
<出演>芳村伊十冶郎(長唄三味線) 杵屋五助(長唄三味線) 杵屋正一郎(唄)

●三線
14世紀末に中国から琉球に伝わった「三弦」 が「三線」となり、宮廷音楽として組踊や舞踊、 そして民謡、ポップスほか様々な音楽シーンで活躍する沖縄の文化を象徴する楽器。 三味線の源流。
<出演>山内真貴子(三線) 下地彩香(三線) 永山玲緒奈(琉球舞踊)