現代芸能『獅子と仁人』
2020年11月6、7、8日の3日間、GRINDER-MANのYouTubeチャンネルで、現代芸能『獅子と仁人』をライブ配信しました。
全国的に見ても稀少である、生の演舞と演奏にAR(拡張現実)を融合した映像を、ここ、がらまんホールから発信することができました。
こちらの映像は、関係者のインタビューを収録したメイキングになります。よろしければご覧ください。
テーマは、「伝承とテクノロジーの温故知新」
現代芸能『獅子と仁人』は、身体表現とデジタルテクノロジーの融合による、オンラインでのみ完成する舞台作品かつ映像作品です。獅子舞、ダンス、生演奏、CG合成によるAR表現がオンラインでリアルタイムに融合し、観客は舞台上に立っているような臨場感の中で作品世界を体感することができます。
コロナ禍において芸術文化活動が深刻な危機にある中、本作では、多彩なジャンルのアーティストの協働により、ストリーミング配信ならではの芸術表現の新たな可能性と鑑賞体験を追求しています。獅子とコンテンポラリーダンスによる舞、3Dプリンティングによって刷新された金銀獅子の頭部、声とピアノの生演奏。
さらにリアルタイムでCG合成するAR表現、一人称視点のカメラワーク、イヤフォン推奨のサウンドデザインなどを駆使。ライブという舞台芸術の緊張感を活かしつつ、テクノロジーと実験性を積極的に取りいれた表現領域へと挑みます。——プレスリリースより本作の見どころのひとつに、デジタルテクノロジーが可能にした超越的な映像表現があります。AR(Augumented Rearity)とよばれるこの技術は、映像をとおして見える現実世界を拡張します。本作では、カメラで撮影された舞台上の世界に、リアルタイムでCG(Computer Graphics)が合成され、あたかもそこにあるような「生きている舞台美術」がたち現れます。——FB記事より(https://www.facebook.com/shishitohito)
ただの目新しさだけではなく、沖縄の伝統芸能を深く掘り下げた上で、新たな声明を宿したアーバン(現代)獅子。
奇抜な姿ながらも、今回の芸能は単なるパフォーマンスではなく、神事としての奉納、舞(まう)ということにしっかりと重きを置いたプロジェクトでした。
ARとの融合は斬新でしたが、逆に芸能の原点をしっかりと見つめ直す機会となりました。
銀獅子:島袋拓也、浦崎直史
金獅子:儀間勇樹、上江洲安秀(龍神伝説)
仁人:皆川まゆむ、森井淳
唄:鎌野愛
音楽・ピアノ:畑中正人
構成・演出・カメラ:タグチヒトシ
演出・振付:伊豆牧子
ビジュアルデザイン:WOW
獅子造形:松岡象一郎
獅子造形アシスタント:中村希世、百瀬仁郎、山本日和
獅子造形データ制作:株式会社TAPP
衣装:中村実樹
映像演出プログラム:高鳥光
映像演出システム:谷口勝也
舞台監督:小山田サトル
照明:藤原康弘
音響:福岡功訓
映像送出および映像配信:永渕裕康、弘重雄一、高橋美里、住田真、輿那覇洋
配信音声:小林高治
演出助手:小山柚香
会場ディレクション:小越友也
企画:株式会社イッカク
制作:田村孝史、仲之條紗織、天野悠二
広報:砂川和也、崎谷果梨、比嘉千穂
記録撮影:仲間勇太
企画協力:伊藤耕太
協力:菅原一樹、森下祐紀、平野尊治、桐山登士樹、龍神伝説、株式会社ジーエム、テレビマンユニオン、ライノスタジオ、株式会社ストロベリーメディアアーツ、株式会社Flysound、株式会社ハレトケ、富山県総合デザインセンター、株式会社ハコスコ、八ヶ岳スタジオ、NOIPLUS
主催:株式会社イッカク
共催:宜野座村文化のまちづくり事業実行委員会(がらまんホール)
助成:芸術文化振興基金
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