ブラジル×沖縄フェスタ2017
奇想天外なパフォーマンスで観るものを魅了するブラジル出身のリズムの魔術師シロ・バチスタを迎え、宜野座で「ブラジル」を感じるフェスタを開催しました。
ライブ、ワークショップ、マルシェなど、大人も子どもも一緒に楽しめるコンテンツ盛り沢山のフェスタです。
8月19日は前夜祭として、那覇でシロ・バチスタのリズムワークショップを行いました。
まずは翁長さんによるシロの紹介、そして講師演奏が披露されました。
部屋には多種多様な打楽器が用意されており、参加者は思い思いに好きな楽器を手に取ります。
シロに教えてもらって刻むブラジリアンのリズム、大勢で音を出すと参加者は高揚感に包まれます。大人数で音楽をつくる楽しさを味わうことができたワークショップでした。
終了後は発表の場として、また翌日のフェスタの宣伝として、平和通り商店街でパレードを行いました。
商店街にいるお客様の中には、リズムに合わせて身体を揺らす方もいたりと、楽しんでもらえたようです。
そして、迎えた8月20日。
当日は、まず「リズムのまほうつかいシロおじさんと遊ぶ!音ワークショップ」から始まりました。
小学生以上の楽器を触ったことのない人も参加できるワークショップ。
一見がらくたのようなものも、シロの手にかかれば楽器に生まれ変わります。
子供たちは初めて見る打楽器や、ユニークな創作楽器にはしゃぎ、楽しんでいました。
会場には、ブラジリアン×沖縄フードマルシェとして、浮島ガーデン、リマ タピオカサンド店、アイタル食堂、前田園芸の4店舗が出店。
美味しいブラジル料理を提供してくれました。
ロビーでは、座談会『ブラジルで生まれた琉球移民のうた』を開催。
過去、移民と共にブラジルに渡った沖縄の文化について、シロ・バチスタ含む移民関係に明るいゲスト3名を迎えての座談会です。
宜野座村でも南米研修生を毎年受け入れており、前年は世界のギノザンチュ大会も行われ大いに盛り上がりました。
しかし、その移民の歴史について深く知る機会はあまりありません。
今回の座談会は、沖縄とブラジルの歴史、繋がりを改めて考える良い機会となりました。
宜野座村出身で地謡を務める島袋光樹さんによる移民のうたも披露されました。
フェスタの目玉である、シロ・バチスタのコンサート。
前半は「琉球スタンダードfeat. 笹子重治」が優しい歌声を響かせました。
打楽器のソロパフォーマンスという緊張感のあるステージでしたが、たくさんの楽器を操り様々な音のリズムを繰り広げる姿は、まさにリズムの魔法使い。圧巻の素晴らしいステージです。
コンサート終盤ではシロと共に坂本龍一のアルバム「BEAUTY」(1989年)と90年のツアーに参加した我如古より子さん、古謝美佐子さん、玉城一美さんが登場。実に27年振りの再会、共演となりました。
最後は観客の子供たちが舞台に上がって皆でカチャーシー。沖縄らしい心温まるステージとなりました。
【出演】
「シロ・バチスタ/CyroBaptista」
「琉球スタンダードfeat. 笹子重治」
【スペシャルゲスト】
古謝美佐子
我如古より子
玉城一美
ギャラリー